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利用者の声

奨学金の返還支援は、
低リスクな人材投資。
若手社員の経済的不安を長年サポートし、人材定着率の向上を目指す。

櫻井木材株式会社
所在地
名古屋市中川区太平通6丁目11番地
業 種
建築材料卸売業

2026年で創業100周年を迎える「櫻井木材株式会社」。産業資材全般の木質系資材を扱う木材の専門商社だ。
人材確保・定着に向けてさまざまな取り組みを行う中で、奨学金の返還支援制度を採用している。

学生の4割が奨学金を利用している現実を知り、導入を決定

奨学金の返還支援制度を導入した
経緯を教えてください

代表取締役社長
我々のような中小企業には人材がなかなか集まらない、そして、新入社員の若い人材が定着しない。そうした課題が背景にありました。
そんな中、打開策の一つとして総務部のグループリーダーから提案を受けたのが、この奨学金返還支援制度です。
総務部 グループリーダー
実は、自分の子どもが大学入試を前に、学費を調べていたとき、学生の 4割程度が奨学金を受けているという現実を知ったんです。
若い方が、給料がまだ高くないうちから、返還し続けなければならない。そこを会社がサポートできると、若い社員の定着につながるのではないかと考えました。
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代表取締役社長
それまで、社員が借りた奨学金の返還を会社が支援するという発想は、私には全くありませんでした。それほど多くの学生が奨学金を利用していることも知らず、とても驚きました。
経営者である私よりも、現場に近い人たちのほうが、現場で働く社員が何を求めているかをよくわかっています。
弊社では現場の意見を尊重しており、この制度の導入に至りました。

奨学金返還支援制度の利用状況を教えてください

総務部 グループリーダー
制度は2024年1月から導入しています。
制度導入後に入社した社員はもちろんのこと、導入以前から勤めている社員にも支援制度を適用しています。導入にあたって、社内で確認したところ、世の中の一般的な割合と言われている、4割程度の社員が奨学金を利用していることが分かりました。
当初の支援対象者は2名でしたが、現在は計5名(産休中の社員を含めると 6名)になります。
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課題だった人材定着に効果が!
「社員想いの会社」としての
印象もアップ

制度を導入して、
変化などは感じますか?

総務部 グループリーダー
奨学金返還支援制度の対象社員からは「助かっている」「ありがたい」といった声を耳にします。実際、以前はなかなか人材が定着しない部門があったのですが、奨学金の返還支援制度を導入して以来、社員が辞めていません。
ただ、毎月続けていると、支援を受けているという感覚が薄れてしまう可能性もあるのかなと。そこで、年に 2回、会社のフィードバックでは、管理者から支援について触れてもらい、この会社で働くことのモチベーションを高く維持できるよう工夫しています。
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求職者に向けて、どのように
PRしていますか?

総務部 グループリーダー
求人票に記載するのはもちろん、会社説明会でも奨学金返還支援制度の説明を行っています。
その点に関しての質問も多いですし、奨学金を借りていない学生の方でも、その制度の話をすると「会社が社員の支援をしてくれる」「社員の声を拾ってくれる」といった、よい印象を持ってくれるようです。

奨学金支援制度の存在が、
会社選びの決め手の一つに

就職活動の際、この支援制度について
知っていましたか?

建材部 社員
実は、支援制度の存在をそれまで知らなくて、今の会社に興味を持った際に、初めて耳にしました。奨学金を自分で払っていかなくてはいけないという状況の中、福利厚生の一環としてそういった支援をしていただけると知り、とても心強かったです。
もともと自分は人と接するのが好きで、営業職で探して今の会社に出会ったのですが、結果として、会社選びの決め手の一つになりました。
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奨学金返還支援制度を導入している会社に入って、よかったと感じる点を教えてください

建材部 社員
経済的な不安を抱えなくてもいいというのは、本当に大きいと思います。支援制度はもちろんですが、社員のことを一番に考えてくれる会社であるということを、実感することができました。

奨学金返還支援は、低リスクでできる人材投資!

会社側の立場として、
奨学金返還支援制度の導入に
あたって不安や課題などはありましたか?

代表取締役社長
そもそも、社員の採用費用は、会社にとっては投資のようなものなんです。給料や福利厚生も含めて、一人当たりにかかるお金は年間で数百万円。それを入社5年で辞められてしまうと、お金を払って人材を育成しただけ、ということになりかねません。
いま、大手企業をはじめ世の中では中途採用の需要が格段に上がっています。辞められたら、それまで育成に費やした費用が損失になってしまう。
それに比べると、奨学金の返還支援は格段にリスクが低いんです。仮にうまくいかなくても経営に大きな影響はなく、うまくいけば儲けもの。そのように捉えています。
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奨学金の代理返還の金額や条件を教えてください

総務部 グループリーダー
支援の主な目的は、お給料の少ない若い人たちが、経済的な不安を抱えないようにすること。そのため、30歳までに入社した方は、中途も新卒も対象としています。
支援の内容は、各社員が支払っている額をそのまま代理返還しており、金額はそれぞれ異なります。支援総額の上限は200万円。奨学金は長い期間をかけて返していくので、その間、当社にいてくださったら、その後も定着してくれるのではないか、という狙いがあります。

制度の導入を検討している企業に、
アドバイスをお願いします

総務部 グループリーダー
奨学金の返還は、借りている方にとっては大きな負担になっていると感じます。
社員の生活を守るという意味では、この奨学金返還支援制度は、かなり有効な手段の一つではないでしょうか。
代表取締役社長
この先、人手不足が改善することはないと考えると、人がとれる会社にしておかないと10年後も会社が続けられるか分からない。
この制度に限った話ではありませんが、いかに先を見据えて人的な投資ができるかというのは、大きなポイントになってくるように思います。

奨学金返還支援を含めた、
福利厚生が充実。
現場の声を形にする会社

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求職者に向けてメッセージを
お願いします

代表取締役社長
奨学金返還支援制度のほかにも、完全週休 2日制を実施するなど、名古屋市のワーク・ライフ・バランス推進企業として認定を受けています。
この会社で働けてよかったと思ってもらうことが、私の喜びです。先日、創業100周年パーティーを開催したのですが、OBの方々も一緒になって喜んでくださいました。魅力的な会社であり続けるために、どこの会社にも負けない環境を整えていきたいと考えています。

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